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長野県に生息する女子大生ですよ

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2009 
June 14
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))
レイモンド・チャンドラー
早川書房 刊
発売日 1976-04




現在でも時々読み返してます 2008-07-17
この作品に出逢ってなければミステリファンになってませんもの。
十代の頃純文学かぶれだった自分は、某ミステリの女王様や,出すもの何故か全てベストセラーの推理作家等の作品を読むにつけ失望していましたが、この矢鱈とキザったらしい有名タイトルを最後にミステリを卒業すべく手を出したのが間違いでした(苦笑)
完全にノックアウト!マーロウなる得体の知れない,まるで女以上に繊細で心優しい私立探偵は一体何者だ?
大鹿マロイって…今に到るも彼と類似したキャラクターには,メディアを問わずお目にかかった事がないです。ヘミングウェイ…架空現実問わずもがな,悪徳警官数多おれど、彼だけは唯一心寄せられる存在です。
レッド…マーロウの上をいく,愚かで心優しいチンピラです。

…チャンドラーは神です,ハメットが肌に合わなかった自分には特に。その後ロスマクに走っちゃいましたがね(笑)その挙げ句本格物にもハマり、ディクスン・カーも神様扱いしてますが(苦笑)
でも最後に帰ってくるのはいつもこの作品です。
正直某作家さんには、「長いお別れ」みたくこの「さらば愛しき女よ」だけには手を触れてほしくないですね。弄る必然性は皆無じゃないですか、ねえ?


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2009 
June 14
小説の書き方  小説道場・実践編 (角川oneテーマ21)小説の書き方 小説道場・実践編 (角川oneテーマ21)
森村 誠一
角川グループパブリッシング 刊
発売日 2009-04-10




プロの文体参考に 2009-05-09
旧版の「小説道場」が、加筆・改稿の上、分冊されて発刊されたもの。

あとがきが掲載されているのは「総論」のほうなので、実質的にはこちらが「上巻」にあたると思われる。(書籍番号は逆になっているが)


プロ作家の作品からの文章引用が多いので、「プロの文体」を知るには最適。

小説技巧に関する部分は、簡潔に、オーソドックスに、基本が語られているという印象。書き始めたばかりのアマチュアよりも、ある程度書けるようになった人が、これまでの知識の総論として読むといいような気がする。


注目点のひとつは、「描写」と「説明」の解説部分。小説を書く際には「説明するのではなく描写しろ」とはよく言われることだが、実際には、意図的に説明的な文章を使うことで、作中の効果が上がる場合がある。ミステリの謎解き部分や、SFでのディベート部分などがそうだ。


森村氏は、小説を書くうえで、例外的に「『描写』ではうまく効果が出ない場面がある」ことを認めたうえで、「描写」という表現の豊かさを、実例をあげながら説明している。(同じ内容が「説明」と「描写」ではどう違うか、実例をあげて比べている) 森村氏が、作家として、小説の観察眼に優れた人であることがわかる部分だ。


また、校閲に関するくだりは、森村氏の思考回路(文章のどこに価値を見いだすか)が垣間見られて、非常に興味深い。


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2009 
June 14
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
スティーグ・ラーソン
早川書房 刊
発売日 2008-12-11




骨太なミステリ 2009-05-19
スウェーデンの作家ラーソンの長編ミステリ3部作「ミレニアム」の第1部です。


超ベストセラーとなった本書はなんと、世界で800万部も売れたそうです。しかも作者はその成功を知らぬまま出版の前年に心筋梗塞で急逝。なんともドラマチックなエピソードが付随しています。


しかし、そんなエピソードもぶっ飛ばすのが本書「ミレニアム」の骨太な魅力。まだ2部までしか翻訳されてないのがじれったい。

上下巻の長編で、登場人物は50人以上、しかも名前がスウェーデン名が覚えにくいというハンデがあるのに、ストーリーの面白さにグイグイ読めてしまいます。一言で言えば「ミステリの美味しいところをてんこ盛りにした小説」でしょうか。


主人公ミカエルはリンドグレーンの産み出した「名探偵カッレ君」に、もう一人のタトゥーの女性主人公は「長くつしたのピッピ」になぞらえたキャラクターですが、このピッピことリズベットが際立ってます。拒食症のように痩せこけて、パンクファッションに身を固め、コミニュケーションがとことん苦手な少女。

前半は経済ジャーナリストのミカエルの裁判について描かれるため、ちょっと停滞するかも知れませんが、そこを抜けると一気にストーリーは加速します。


「死者からの贈り物」

「孤島の犯罪」

「謎の暗号」


いくつもの謎が絡み合いせめぎあって、ミカエルの調査を進めたり妨害したり。

その結末もまた一筋縄ではいかないものでした。


贅沢なミステリであり冒険ものであり、全巻揃うのが待ち遠しい作品です。




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2009 
June 14
追 憶 (二見 ザ・ミステリ・コレクションコ 5-11 )追 憶 (二見 ザ・ミステリ・コレクションコ 5-11 )
キャサリン・コールター
二見書房 刊
発売日 2009-05-20




好き嫌いの分かれる話 2009-06-04
わたしは記者がヒロインの話は好きではなく、分かった時点で読むのを避ける。

どうしても性格的に好きになれないタイプの女性が多いからで、それは好みの話。

今回は、どうしようか悩んだけれど、シャーロックとサビッチの一連の

シリーズの話なので、読んでみた。


ヒロインのキャリーは記者だけれど、記者として行動していなかったので

あまり嫌悪感は沸かなかった。

(それでも言い方にカチンとくることは何度もあり、まさにベンのいう

「大口叩きのミス・マーカム」の通りの人だと思ったが)


なぜベンとキャリーが互いを意識しだしたのか(特にベンの方が)

そのあたりが全く書かれていないため、ロマンスとしてはまさに

「ヒーローとヒロインだからくっついた」

という、説得力のない理屈でまったく物足りない。

はっきり言えば、要素としてこの2人のロマンスなどいらない。

ただのサスペンスだけにしておけばよかったのに、と思う。

(でも、ロマンスにはほとんどページは割いていないので、

まぁあってもいいか、程度には思うけどね)


そしてラスト。

キャリーに投げつけられた厳しい選択。

キャリーの選択を認めるかどうかによって、この本の読者は

この本に対する評価が分かれると思う。


わたしは認められないし、倫理的にも、記者としても、

キャリーが認めてはいけないことだと思う。


「なんでも打ち明けてもらえるようになりたいよ、キャリー」

これから2人で未来を築こうとするベンの真剣な言葉は、キャリーに届かなかった。

あのラストは、このカップルの暗い未来を書いているように思えた。


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2009 
June 14
ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス)ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス)
L ・T ・フォークス
ヴィレッジブックス 刊
発売日 2009-05-20




前科なんてそんなの関係ねえ!いかした野郎どもが犯人を暴き出す人情ミステリー。 2009-06-08
オハイオ州在住の謎の作家フォークスが著した「働く男のミステリー」3部作の第1弾です。本書の主人公テリー・サルツは腕が自慢の大工だったがちょっとばかり人生でしくじり酔ったはずみの暴力沙汰で刑務所入りしてしまう。出所するにはしたが一文無しで女房にも捨てられ友人の助けにすがり屋根裏部屋で居候生活を送るテリーは、一念発起し近くのピザ屋〈カーロ〉で配達の仕事を始める。気のいい店の仲間たちにすっかり馴染みいよいよ生活が軌道に乗り出した頃、癖のある変わり者の同僚が店の駐車場で刺殺死体となって見つかり、前科者のテリーは警察から真っ先に容疑者として疑われる。理不尽な扱いにムカつくテリーは警察だけに任せてはおけぬと決意し、仲間たちと共に素人探偵になり犯人探しに挑むのだが・・・・。テリーは出所してから酒も麻薬もきっぱりと絶ち、真面目一本槍の好漢となって、〈カーロ〉で働く仲間たちの信頼をがっちりと勝ち得ます。ふと店の誰かから呼ばれた「マジー」という名前をあだ名にしようと考えて積極的になり、後になってからそれが土地の蔑視語だと教えられても気にせずそのまま使い続けようとして、逆に仲間達から「それは良くないから、やめとけ」と説得される下りが私の気に入ったエピソードです。ミステリーのトリックとしては、最初からテリーの目の前に手掛かりが転がっているのですが、その意味する所に気づくまで非常に長い時間がかかります。所詮は素人のやる事で探偵の真似事も何度も当てが外れてがっくり来てばかりですが、とうとう最後に犯人に辿り着くのは、推理力の勝利というよりも働き者の体力と決して投げ出さない根性の粘り勝ちでしょう。本書はミステリーの面白さを抜きにしても、気取らない働く男達の友情と人情の物語が自然体で気楽に楽しめます。続く残り2冊の紹介は微妙な感じですが、いつかまた機会があればいかした野郎どもに再会したいと思います。


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