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長野県に生息する女子大生ですよ

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2009 
June 14
ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス)ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ (ヴィレッジブックス)
L ・T ・フォークス
ヴィレッジブックス 刊
発売日 2009-05-20




前科なんてそんなの関係ねえ!いかした野郎どもが犯人を暴き出す人情ミステリー。 2009-06-08
オハイオ州在住の謎の作家フォークスが著した「働く男のミステリー」3部作の第1弾です。本書の主人公テリー・サルツは腕が自慢の大工だったがちょっとばかり人生でしくじり酔ったはずみの暴力沙汰で刑務所入りしてしまう。出所するにはしたが一文無しで女房にも捨てられ友人の助けにすがり屋根裏部屋で居候生活を送るテリーは、一念発起し近くのピザ屋〈カーロ〉で配達の仕事を始める。気のいい店の仲間たちにすっかり馴染みいよいよ生活が軌道に乗り出した頃、癖のある変わり者の同僚が店の駐車場で刺殺死体となって見つかり、前科者のテリーは警察から真っ先に容疑者として疑われる。理不尽な扱いにムカつくテリーは警察だけに任せてはおけぬと決意し、仲間たちと共に素人探偵になり犯人探しに挑むのだが・・・・。テリーは出所してから酒も麻薬もきっぱりと絶ち、真面目一本槍の好漢となって、〈カーロ〉で働く仲間たちの信頼をがっちりと勝ち得ます。ふと店の誰かから呼ばれた「マジー」という名前をあだ名にしようと考えて積極的になり、後になってからそれが土地の蔑視語だと教えられても気にせずそのまま使い続けようとして、逆に仲間達から「それは良くないから、やめとけ」と説得される下りが私の気に入ったエピソードです。ミステリーのトリックとしては、最初からテリーの目の前に手掛かりが転がっているのですが、その意味する所に気づくまで非常に長い時間がかかります。所詮は素人のやる事で探偵の真似事も何度も当てが外れてがっくり来てばかりですが、とうとう最後に犯人に辿り着くのは、推理力の勝利というよりも働き者の体力と決して投げ出さない根性の粘り勝ちでしょう。本書はミステリーの面白さを抜きにしても、気取らない働く男達の友情と人情の物語が自然体で気楽に楽しめます。続く残り2冊の紹介は微妙な感じですが、いつかまた機会があればいかした野郎どもに再会したいと思います。


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